6/21(金) 19:30-『移動する「家族」』上映会
私たちは日々の生活の中で、交通や物流、インターネットを利用し、人やモノ、情報、イメージが限りなく高速で複雑に移動し続ける、「移動」を前提とした社会に暮らしています。
その中で、個人の生活のあり方も多様化し、ありふれた言葉であっても、自身のイメージが他者のそれとは異なる場面が存在します。枠組みや固定された観念から一歩飛び出し、互いの生活世界をのぞいてみたとき、自身の中で今までとは違う理解の地平が現れるかもしれません。
会場である「奉還町4丁目ラウンジ・カド」はゲストハウスとりいくぐるの姉妹店として、旅や移住といった移動する人々、生活のあり方を見つめ直す過程にいる人々に日頃から触れてきました。
今回は「家族」をテーマに「トランスナショナルな生活世界」のありようを、映像と本人による語りを用いて調査して、各対象者と協働して5つの映像を制作し、5つの独立した映像を束ねた民族誌的ドキュメンタリーを完成させた大橋香奈さんを招き、『移動する「家族」』の上映会を行います。
日時:6/21(金) 19:30〜
定員:15名程度
予約:hokancho4chomelounge.kado@gmail.com
参加費:映像作品鑑賞無料(研究活動のため)
ラウンジカドのドリンク+軽食(1000円)
場所:奉還町4丁目ラウンジ・カド(岡山市北区奉還町4-7-22)
作品概要
『移動する「家族」』 http://yutakana.org/fotm/
撮影・監督:大橋香奈 2018年/日本語・英語/カラー/32分
「家族」とは何か。
「家族」になるため、「家族」であるために必要なことは何か。
移住と家族をめぐる5つの物語を通して考えてみませんか。
世界で国境を越えて移住する人びとが増加し続けています。異国の地に移動した人びとは、母国や他国で暮らす「家族」と国境をまたがるトランスナショナルな交流を続けます。
本作は、「トランスナショナルな生活世界」を生きる彼/彼女の経験を映像で描き出すことを目的としています。5人の協力者それぞれに1年間に渡る調査を実施し、彼/彼女と協働して映像作品を制作しました。
※この映像作品 『移動する「家族」』は、大橋香奈による博士研究の成果の一部です。構想段階を含め、足かけ4年間で完成しました。
2015・2016・2017・2018年度日本生活学会生活学プロジェクト助成対象
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大橋香奈(おおはし・かな)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。国内外で20回の引っ越しを経験したことから、博士課程では「移動」の経験と「家族」のあり方に関する映像エスノグラフィー研究を実践。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科助教(有期・研究奨励Ⅰ)および、女子美術大学非常勤講師他を兼任。共著=『フィンランドで見つけた「学びのデザイン」』(フィルムアート社、2011)
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企画:nawateアーカイブ
2018年にNAWATE PROJECT内で始動した地域アーカイブの取り組み。主に8ミリフィルムの映像をきっかけに町々の風景や人々の営みにピントをあてて、地域の記録の保存や活用を考えていきます。
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